藍染め
藍染めは藍瓶に入れた藍の染料に、繰り返し浸して染める。一回だけ浸せば「瓶覗き」(かめのぞき)
と言う淡い色で、回数を増やすごとに「浅葱」(あさぎ)
「紺」
「褐色」(かちいろ)
などと青色は次第に濃くなっていく。バリエーション豊かな自然染料による染である。
藍には 繊維が締まり丈夫になる,防虫・消臭効果,皮膚病の抑制,紫外線をカットする効果などがあり、青色には 精神の沈静化,集中力の促進、内分泌系の働きの鎮静, 発汗を抑えるなどの心理学的作用があると言われる。
防染のため素地に置く糊には、糯米に糠(ぬか)が使われており、日本独自の米文化とも言える。
明治から昭和にかけて、庶民にとって藍の色は生活の色であり、衣服も普段着にしろよそ行きにしろ藍で染めたものが基本で、布団などにも藍染めのものが使われていた。
筒描(つつがき)
筒描は 筒糊(つつのり)、筒引(つつびき)、糊描(のりがき)ともいう。
柿渋紙を漏斗状に丸めて先端に口金を付けた筒に入れた防染糊を絞り出しながら、自由に糊を置いて模様を描き染めたもの。絣や型染めでは表現できない大胆で、個性豊かな構図に伸びやかな線が魅力だ。作品はすべて手描きによる一点ものである。
嫁入り道具、出産祝い、引き出物など 慶事の贈り物として注文生産されてきたものが多い。
筒描布団表(つつがきふとんおもて)
草木染め 主に藍染めの生地に 筒描による様々な文様の入った布団の表生地のこと。
特に嫁入り道具として 嫁ぎゆく娘に持たせてやったものは「吉祥模様」(松竹梅に鶴亀、桐に鳳凰、唐獅子に牡丹、海老など)に家紋をあしらった華やかで美しいものが多い。普段の布団としては使われていなかったものもあり、保存状態も良く、それぞれの模様には子孫繁栄への思いなど さまざまな願いが込められている。